The House Of Oud

The House Of Oud / クロップ2021 | 意外なウード体験

kamogika

紹介

“CROP”=「収穫」という名の通り、その年に取れた世界最高級のウードと異素材をコラボさせる特別企画。ミント、リコリス、パロサント、ココナッツと続いた21年のテーマはチョコレート。987個の限定生産。

https://noseshop.jp/collections/the-house-of-oud/products/tho-pf-cp21より引用

調香師

マアンドレア・カソッテ

イメージカラー

チョコレート色

濃い茶色

価格

75ml / 60,500円

ひとこと

はっきり言うと、今までのTHoOの作品とは一線を画す香りです。中性的(少し女性寄りのものもありますが)で好印象。そんな言葉が他のTHoOの作品に合うとしたら、この香りは男性的で好みが分かれると言えます。その分刺さる人、特に濃いカカオのあの香ばしい香りが大好きな方には深く刺さるでしょう。

トップから、一吹きしたその瞬間から、カカオの濃い苦い香りがふんだんに放たれます。カカオ100%使用!と書かれたチョコレートをイメージしてもらえるとわかりやすいでしょう。人によっては焦げた匂いとも取れるかもしれません。強いカカオの香りはミドルを経てラストまで非常に長時間続きます。

時間を経て、少しずつアガーウッドやムスクの甘みが顔を出します。ほんの少しですが。この奥ゆかしい甘みがカカオと絡み合って、最終的には幾分か角の取れたチョコレートの香りに落ち着きます。

さて、とても好みが分かれる香りです。個人的には、香るのは好きだし冬の夜にココアを飲みながら浸るには抜群の一本だと思いますが、あまり人前にはつけて行けられない香りです。それほど主張が強く、逆に言えば個人の存在を際立たせてもくれます。

何はともあれ、「収穫」された最高級のウードを一度でいいので味わってみてください。もしかしたらあなたの鼻に深く刺さって抜けないかもしれないですよ。

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300種以上試した香水好きの記録
300種以上の香水を嗅いできた筆者が、作品の素晴らしさが少しでも伝わるように丁寧レビューをしています。香水図鑑を作るのが目標です。 香水が好きな方もそうでない方も、立ち寄ってみてください。
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