The House Of Oud

The House Of Oud / アップトゥザムーン | 月に寄せる

kamogika

紹介

世界的なオペラ歌手ニノ・マチャイヅエの繊細でニュアンスのあるソプラノの美声。軽やかに転がるような活気に満ちた音色を香りに転写。伸びやかで美しく、官能的で、断固としてカリスマ的。轟く万雷の拍手。

https://noseshop.jp/collections/the-house-of-oud/products/156083480より引用

構成

トップ|フィオレンティンアイリス、ブラックカラント、ピンクグレープフルーツ、ネロリ、ペアブリーズ
ボディ|ダマスクローズ、ジャスミンサンバック、マグノリア
ベース|ラズベリー(Abs)、アンブレット(Abs)、アンバー、サンダルウッド(マイソール産)、バニラ(マダガスカル産、CO2)、フルーティームスク

調香師

カルロ・リベロ

クリスチャン・カラブロ

イメージカラー

砂に近い黄色

飛びそうなライトグリーン

価格

75ml / 38,500円

ひとこと

月に寄せる。「声」を香りで表現するという想像もつかない作品です。オペラ歌手から着想を得たそうで。The House Of Oudは、キープグレーズドなど他の感覚器官と嗅覚を結びつけるという芸術体験に挑戦した作品がユニークで素晴らしいですね。

トップはパウダリーな香りにカシスやネロリが爽やかに香ります。その美声を聞いた瞬間に目がさめる、そんな感覚を味わったかのようにパッとした爽やかさが広がります。

時が経ちミドルへ香りが変遷すると、今度はローズやジャスミンの優雅で濃厚な甘さが顔を出してきます。ソプラノの美声を感覚器官で咀嚼している段階でしょうか。少しずつ芸術的な甘みが包み込んでいくようなイメージです。

ラストは、私の鼻では人肌に近いようなパウダリー。バニラに加えてフルーツのような甘みもあり、お風呂上がりの女性の甘くて抱擁的な香りですね。うっとりとする後感覚が最後まで続きます。

実際にオペラ歌手ニノ・マチャイヅエの美声を聴いてみてください。聴覚と嗅覚で感じ取ったものが、言語を通じて一致していくこの特異な体験を、ぜひあなたにも。

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香log
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300種以上試した香水好きの記録
300種以上の香水を嗅いできた筆者が、作品の素晴らしさが少しでも伝わるように丁寧レビューをしています。香水図鑑を作るのが目標です。 香水が好きな方もそうでない方も、立ち寄ってみてください。
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