L’ARTISAN PARFUMEUR / アルカナ ロザ
紹介
棘があり、大胆。夜、時に男性的、またある時は女性的な装いに変化するバラの香り
魅力的なスパイスが利いた棘があるセンシュアルなローズが、ベチバーと、ガイヤックウッドの炎によって燃えています。
ボタニカルイラストレーターの、ケイティ・スコットは、この幻想的な自然の奇跡や、夜の世界に生きる花の影を描き出しています。
https://latelierdesparfums.jp/collections/l-artisan-parfumeur/products/lb-arcana-rosa-edp-sprayより引用
構成
クローブ、ブルガリアンローズ、ガヤックウッド、サンダルウッド、ベチバー
調香師
ダフネ・ブジェ
イメージカラー
燻んだ茶とピンクと紫
価格
75ml / 31,680円
https://latelierdesparfums.jp/collections/l-artisan-parfumeur/products/lb-arcana-rosa-edp-spray
ひとこと
ローズの香りといえば、今も昔も「花の香りの女王」と認められています。セクシー、高貴、華やか。これらの言葉が香りを纏っているとするなら、それはきっとローズの艶やかな香りでしょう。
さて、トップは見事なまでに魅力的な、スパイシーローズが香ります。香調としては割とよくあるタイプで、似た香りだとトムフォードのカフェローズやルラボのローズ31を思い出します。カフェローズよりも少し暖かみがある印象ですね。また、クローブやラブダナムから成るウッディノートが、華やかさを後ろからしっかりと支えています。
喉の奥に焼きつくようなスパイシーローズは少しずつ上記のようなウッディが主となって落ち着いてきます。刺々しさはここまで来るとあまり感じられず、むしろ上品に暖かなウッディローズとしてまとまっている印象です。良くも悪くも、少し全体的に重い香りではあります。ローズ系の香水全般に言えることですが、季節は秋から冬がおすすめです。
ところで、私はローズ系香水特有の甘い蜜のような香りが大好きなのですが、まだこの香りを正確に表現する知識も言語も持ち合わせていないのが悔しいですね。
薔薇に囲まれた高貴な時間を過ごすことができる一作です。ぜひ。