L’ARTISAN PARFUMEUR / テネブラエ

紹介

インセンスが樹液に溶け込んだ樹木が生い茂る神秘的な森へと誘う香り。

鬱蒼と樹木が生い茂る暗く謎めいた森に、インセンス、樹液、そして樹脂が混ざり合ったミステリアスな霧が立ち込めます。

ボタニカルイラストレーターの、ケイティ・スコットは、この幻想的な自然の奇跡や、夜の世界に生きる花の影を描き出しています。

https://latelierdesparfums.jp/collections/l-artisan-parfumeur-la-botanique/products/lb-tenebrae-edp-sprayより引用

構成

インセンス、シダーウッド、樹脂

調香師

ダフネ・ブジェ

イメージ

ひんやりとした神秘的な森

価格

75ml / 31,680円

https://latelierdesparfums.jp/collections/l-artisan-parfumeur/products/lb-obscuratio-edp-spray

ひとこと

テネブラエ、私がラルチザンパフュームに出会った最初の作品です。どこかのレビューで大好評だったのをみて、嗅いでみたくなって急いで店頭へ足を運びました。レビュー違わず私の急所をガツンとついてくる名香でした。

吹きつけた瞬間にまずひんやりとしたシダーウッドが鼻腔を突き抜けます。喉の奥まで冷たさを感じるようなこのウッディノートは、まさに神秘的な森を思い出させます。目一杯空気を吸い込んだ時の、あの安心感と多幸感。目を閉じるとそこはしっとりひんやりとした広大な針葉樹林の中。ああ、地元の山の中にあるお寺を思い出します。インセンスも相俟って。

さて、すぐにシダーウッドは姿を眩まし、インセンスが優勢になっていきます。このミドルノートが本当に大好きで落ち着く香りです。甘すぎず苦すぎず、女性っぽすぎず男性っぽすぎず、あくまで抽象的で神秘的なウッディ。木というよりは草葉に近いこの香りは、イメージとしてはまさに森の中の寺とその庭ですね。スパイシーな香調はひっそりとこの神秘的な香りを際立たせており、それもまた美しい。

トップの突き抜ける香りの後は、ずっと最高峰のウッディノートが続きます。微妙な変化こそありますが、この安心感すら覚える森の香りは、たとえ森の中が暗くても霧がかっていても、私たちを優しく包み込んでくれます。自然の優しさに包まれて。至高のリラックスタイムをお過ごしください。

香log

300種以上試した香水好きの記録

300種以上の香水を嗅いできた筆者が、作品の素晴らしさが少しでも伝わるように丁寧レビューをしています。香水図鑑を作るのが目標です。 香水が好きな方もそうでない方も、立ち寄ってみてください。