CORETERNO / ROSE AND ME
紹介
オープニングの煌めくローズから始まります。暗い魂を持つローズ。高貴なサフランから濃縮されたゼラニウムやジャスミン、鼓動する心臓。このヘッドからハートへのコンビネーションは、注目を集めるフローラルフレグランスを生み出します。これは、しっかりとしたクリーンなベースの上にある魅力的なアコードを経て、暗いパチョリのノートが神秘的なスティラックスとリグナムバイタ、ガイアックと一緒に踊ります。苔(こけ)の香りは飽和した全体を包み込みます。
https://www.demodemix.com/collections/coreterno/products/coreterno-rose-and-meより引用
構成
トップ|ブラックローズ
ミドル|ゼラニウム、ジャスミン、サフラン
ラスト|スティラックス、パチョリ、ガイアックウッド、ムスク
調香師
ルカ・マッフェイ
価格
100ml / 29,480円
ひとこと
バラと私。なんとも意味深なタイトルのこの作品は、どんな香りなんでしょうか。
トップはまず冷んやりとしたローズが鼻を突き抜けます。ブラックローズとありますが、香りから感じ取られるイメージは冷暗所に置かれたバラでしょうか。全く香りの系統は違いますが、フタロブルーを彷彿とさせる薬品っぽい冷たさがバラと調和しています。
よくこの香水の感想で「虫除けスプレーのようだ」と評されているのですが、捉えようによっては近いかもしれません。フタロブルーのレビューでも書いたように私はそういう香りが好きなので構いませんが、ツンとする刺激臭に近いのは確かです。
さて、刺激的なトップから少し経過すると、サフランがひっそりと顔を出します。このミドルの香りが個人的にはこの香水で一番好き。良い意味で「人間臭い」とでも言いましょうか、サフランと薬香の不思議な調和がクセになります。
ラストでもシナモンのようなスパイシーな香調が一癖残していきます。バラの香水、というよりはバラから感じ取られる冷ややかな面を表現した香水、とでも言いましょうか。クセはありますが、ハマる人にはハマるでしょう。
正直、万人ウケはしない香りです。初デートや初対面の人がいる場では望ましくないかも。ツンとした印象を与えかねません。
ただ、日頃からの印象を変えるにはうってつけです。
- 日常からの変化を演出したい
- 癖のある香りを探している
方におすすめです。