ELECTIMUSS / AUSTER

紹介

スパイシーなフルーティーなフローラルと素朴なウッディベース

晩夏の地中海のレモン畑と甘いゼラニウムにスターアニスとクローブが軽く混ざり付けられ、パチョリ、アンバーグリス、杉の新鮮な土のベースとわずかに革のようなアンダートーンで嵐の空に変身します。

このスパイシーでフルーティーな花は、明るいと暗いの複雑なブレンドで、明るい芳香族スパイスと柑橘類、花のヒントで開き、わずかに蒸し暑いベースに展開します。

https://www.electimuss.com/product/auster/より引用

構成

トップ｜スターアニス、レモン

ミドル｜ゼラニウム、クローブ

ラスト｜シダーウッド、ムスク、サンダルウッド、アンバーグリス、パチョリ

調香師

ジョン・スティーブン

価格

100ml / 35,200円

ひとこと

さて、今回はELECTIMUSSからAUSTERという作品。吹き付けの瞬間から、レモンの爽やかな香りとスターアニスの甘味がパッと広がります。鼻をすーっと抜けるようなシトラスは、程よく香るクローブと合間って清涼感を与えてくれます。

このブランドの香水のシトラスは、本当に心地良いです。柑橘類が目に飛び散った時に感じる緊張感、これって少なからずシトラス系の香りを嗅いだら連想されると私は思うのですが、全くそれが無い。シトラス系の香水が苦手な私にも馴染みやすいのは、巧妙に組み込まれている甘味や辛味のおかげでしょう。上品なシトラスといえば簡単に聞こえますが、これがなかなか無い。ただ、先日紹介したIMPERIUM然り、ELECTIMUSSのシトラスは上品極まりないです。

レモンが抜けてきた頃、今度はパチョリに始まる土感のあるウッディノートがベースとなります。ウッディの落ち着く香りは、爽やかシトラスとの高低差で相性抜群。香りの変化も爽快で美しい。情緒やら何やら色々すっ飛ばして例えるなら、「雨上がりの草原にレモンをひと搾り」。心地よさと爽快さが高い品質でマッチしています。

また、ムスクやアンバーから成るレモンドロップのような甘さも感じ取れます。懐かしいような甘さが、こっそりと見え隠れするのも良い点です。

• 他とは違うシトラスを探している
• 奥行きのある爽やかさを演出したい